PADS 9.2

PADS Layout PADS Logic PADS Router

PADS LayoutとRouterの同期モード

PADS Layout と PADS Router間でリアルタイムに同期することが可能になりました。ツールバーのボタンをクリックすることで、瞬時に作業環境を切り替えることができ、作業効率を高めることができます。

 

ユーザー設定の引き継ぎ

PADSは、使用するユーザーごとに環境をカスタマイズできますが、PADS9.2では既存のカスタム環境を保存してインポートすることができます。

インポート可能な設定は、アプリケーション設定、ライブラリのパス、マイロとスプリクト、表示色の設定、起動ファイル、CAMオプションなどがあります。

この機能は、PADS2007以降バージョンをサポートしています。

 

実装部品パッドの塗り潰しとカスタムサーマルパッド

パッドスタックエディタで、長円形パッド、長方形パッドの正確な形状のサーマルパッドとアンチパッドが作成できるようになりました。

さらに、塗りつぶしチェックボックスにより塗り潰しの指定が容易になり、面取りおよび円形のアンチパッドとサーマルパッドもサポートされました。

 

ネット名の表示

ネット名を配線線分、パッド、ビア上に表示させることができます。

 

部品形状ウィザードの更新(サーマルパッド)

部品形状ウィザードで、デュアル、クワッド実装部品の放熱対策用サーマルパッドが、作成できるようになりました。

 

ECOの更新

PADS9.2では、ECOプロセス中の配線データの扱いが強化され、配線をより多く保存できるようになりました。

 

PADS Logic ライブラリからの更新

設計画面上で、選択した部品のライブラリ更新機能が強化されました。

 

更新の確認

PADS9.2から「更新を確認」機能が追加されました。「更新を確認」機能がインストールされると、1日1回自動的にチェックを行い最新バージョンがあればお知らせします。

 

Windows7をサポート

Microsoft Windows7(ProfessionalおよびUltimate)をサポートしています。このOSでは、32ビット版、64ビット版(エミュレーションモード)をサポートしています。Windows XP Professional(ServicePack3 32ビット版のみ) および、Windows Vista (Businessおよび Ultimateエディション、ServicePack1 32ビット版のみ)のサポートは継続されます。

 

差動ペア配線機能の向上

差動ペア配線機能が強化されました。特に千鳥ビアパターンでの差動ペア配線が強化されました。

 

DxDesigner

カーソルモード

マウスカーソルを使用した現在のモードのビジュアルフィードバックを導入しました。カーソルは、操作モードによって異なるアイコンで表示されます。このビジュアルフィードバックにより、ネット描画モード時にコンポーネントを選択するためクリックしてしまうのを防ぎます。本機能はブロック、ネット、バス、グラフィックアノテーションの追加の際に機能します。

 

ダイナミックアレイスペーシング

距離ベースのコンポーネントアレイスペーシングに替わる新たなアレイコマンドを導入しました。この新規コマンドは、矩形および対角アレイの両方をサポートします。

コンポーネントのスペーシングはマウスのドラッグ(ダイナミック)で簡単に定義できます。

 

”No Connection”ピン

”No Connection”(N/C)ピンをサポートする新たな終端部品タイプが追加されました。これらは特殊コンポーネントで定義し、ネットに接続されます。

 

ツールチップの改善

ツールチップにコンポーネントのプロパティとバスコンテンツが含まれるようになりました。

 

シートコネクタに替わるダイナミックリンク

静的なシートコネクタに替わり、ダイナミックリンクが導入が導入されました。リンクは設定の特殊コンポーネントセクションで定義し、Nameで接続されます。「選択をフィット表示」を使用します。Altキーを押しながらクリックすると、関連する次のリンクへジャンプします。

 

ユーザー定義のリッパー

設定メニューの特殊コンポーネントセクションで、代替リッパーシンボルを定義できるようになりました。

リッパーのシンボルはシングルピンです。ユーザー定義のリッパー定義がデフォルトで使用されます。

 

ネットおよびバスの自動命名

ネットとバスの自動命名機能が EE7.9 で追加されました。ソースまたはデスティネーションのコンポーネント名とピンに基づきネット名が自動的に生成されます。自動命名機能はツールバーから有効/無効にに切り替えることができます。自動的に生成される名前は常にユニークなものとなります。

 

ナビゲータ表示

ナビゲータ表示のカスタマイズが強化されました。1枚のシートの回路図でシートアイコンを無効にできます。ナビゲータ設定で設定設定可能です。

 

プロパティ追加コマンド

プロパティ追加コマンドでブロック値をサポートしました。同一ブロックのインスタンスが複数ある階層設計で非常に便利です。ブロック設計時にプロパティブロック値を迅速に指定することができます(参照名など)。

インスタンス間での整合性を保つため、ブロック値をインスタンス値に移動することができます。

例えば、接頭辞/接尾辞パッケージャ機能と共に使用した場合、この新機能により一貫したRefDesのナンバリングを行えます。

 

シンボルエディタ

ピンのインポートコマンドによりシンボルが自動的に生成されるようになりました。ピン方向とシンボルサイド情報のみ定義が必要です。生成後、シンボルの編集は可能です。