PADS 9.1

PADS Layout

ライブラリからの更新

PADS9.0で、PADS Logicの「ライブラリから更新」が導入されました。PADS9.1ではPADS Layoutでも「ライブラリ更新」が行えます。この機能では、回路上とライブラリ間でパートタイプや部品形状定義に差分があった場合にレポートを生成できます。最新ライブラリ情報を使用するよう、ライブラリ内のパートタイプ/部品形状定義で回路図を更新できます。
 比較される項目は、パートタイプと部品形状定義、全ての属性、ラベル、部品形状規則、タイムスタンプ等です。

 

部品ウィザードの改良

PADSの部品形状ウィザードで実装部品のデータシートから部品形状情報をパラメトリックに追加できるようになりました。部品形状情報はIPC-7351A標準に基づき生成されます。

自動的に生成されるデータは、パッドスタック、実装部品外形線(配置、シルク、アセンブリ)、メタルマスク、ソルダーレジストです。部品形状名はIPC-7351A命名規則により自動的に生成されます。

部品形状ウィザードの強化により、新規部品形状をより迅速に作成できるようになり、精度も向上しました。ダイアログボックス形式の従来の部品形状ウィザードも使用でき、パッドスタックにメタルマスク、レジストの登録と、パッドほ表示形式も90°、面取り、円形と選択が可能となりました。

 

スマートPDF出力

スマートかつ検索可能なPDFがPADS Layoutから使用できるようになりました。

検索可能な項目は表示されている部品参照名、ピン番号、属性ラベル、非電気層のテスト項目、ピン名、ネット名です。情報を簡単に見つけられるようにブックマークを設定することもできます。

ユーザー定義の設定を行い、他のPCB設計で再利用することも可能です。PDFドキュメントではPDFの元となった設計のカラーマップが使用されます。PCB設計でアセンブリオプションが定義されている場合、出力されるPDFには各変数に対するアセンブリ描画が含まれます。

この機能は、ファイルメニュー>PDF作成から使用できます。

 

ネットブリッジ

PADS 9.1で新規追加されたネットブリッジ機能により、アナログとデジタルグラウンドなどの複数ネットを物理的に接続できます。この接続は ユーザー定義のベタ形状となります。設計検証ルーチンでは、ベタ形状がネットブリッジとして定義されると、その時点で結合されている2つ(又はそれ以上)のネットは実際に接続され、これらのネットで他の間隙違反は検出されないようになります。

探索コマンドには「ブリッジ付きのネットを探索」オプションが追加されました。

 

ODB++出力

PADS Layoutから直接ODB++ファイルを使用できるようになりました。

ファイルメニュー>各種データ出力>ODB++を選択すると、このファイルフォーマットが生成されます。

 

設計検証エラーの距離表示

設計検証において間隙違反が見つかった際にオブジェクト間の実際の距離が表示されるようになりました。設計検証ダイアログボックス内の検証レポートにも実際の距離が表示されます。

 

モードレスコマンドの改良

PADS LayoutとRouter間でより一貫した動作となるよう、モードレスコマンド"Z"を更新しました。

LayoutおよびRouterに追加された"Z Z"コマンドは"Z *"(全層を表示)と同じ機能となります。PADS LayoutとRouterでは、表示された層の構成を"Z S"で保存できます。保存された構成は"Z R"で表示、リストから選択できます。基板原点を設定するコマンド"SO"と、絶対座標を扱う"SOA"が追加されました。

 

差動ペアの間隙

PADS Layoutでは差動ペアの間隙値は無視されていました。

PADS Layoutで、この値は配線⇔配線間の間隙規則とみなされるようになりました。そのため、設計検証においてこの設定の間隙(配線⇔配線間の違反)が検知されます。

また、配線⇔配線間違反の誤検知も防ぎます。

 

GUIの更新

コラボレーション(マークアップ)ダイアログウィンドウをドッキングできるようになりました。画面表示色を定義ダイアログボックスはサイズ変更が可能になり、より迅速に色の指定を行えるようになりました。

 

測定単位の表示

現在の測定単位がステータスバーに表示されるようになりました。

 

選択内容レポート

選択内容レポートコマンドが表示メニューと一部のポップアップメニューに追加されました。 現在どの項目が選択されているかを記載したレポートを生成します。

 

ライブラリ追加時の複数選択

ライブラリリストダイアログボックスでライブラリを管理する際、一度に複数のライブラリを 選択できるようになりました。

 

トランスレータの追加

PADS Layoutのファイルメニュー>各種データ入力に、以下のトランスレータフォーマットが追加されました。

  • Protel 99SE
  • Protel PCB98
  • Protel DXP / Altium Designer
  • P-CAD
  • CADSTAR PCB 設計ファイル
  • CADSTAR PCB アーカイブ
  • OrCAD

3D PCB Viewerの改良

以下のオブジェクトのサポートが追加されました。

  • 配線外形線
  • 配線禁止領域
  • ビア禁止領域

PADS Logic

PADS Logic PDF

PADS Logicでは数年前よりPADS Logic PDFオプションを使用してPDF出力を行うことができました。

PADS 9.1リリースでは、このオプションはPADS Logicのコア機能に追加されます。あらゆるPADS LogicライセンスにおいてPADS LogicからのPDF出力機能が使用できます(追加費用は必要ありません)。